共有物分割請求を提起された方へ(被告や相手方)

共有物分割請求への対応は早急に弁護士にご相談ください

裁判所や弁護士から共有物分割請求の書類が届いた場合、 「今の家に住み続けたい」「適正な価格で評価してほしい」……その願いを守るための戦略があります。


■ このような状況でお困りではありませんか?

  • 突然、裁判所から共有物分割の調停や訴訟の書類が届いた

  • 見知らぬ不動産業者が共有持分を買い取り、分割を迫ってきた

  • 今住んでいる家から追い出されるのではないかと不安

  • 相手が提示してきた金額が、相場より明らかに低い気がする

  • 他の共有者と感情的な対立があり、まともな話し合いにならない

【注意点】
共有物分割請求は「法律上の権利」として認められているため、無視を続けても事態は好転しません。


■ 放置・自己判断に潜む「4つのリスク」

対応を誤ったり、放置したりすると、以下のような不利益を被る可能性があります。

  1. 相手の言い値で決着: 適切な反論ができないと不当に低い価格で持分を失うリスク。

  2. 競売による買い叩き: 裁判所で「競売」を命じられると、市場価格より大幅に低い価格で売却されるリスク。

  3. 住み慣れた家を失う: 適切な主張をしなければ、居住中であっても退去を余儀なくされるリスク。

  4. 泥沼の紛争化: 業者や対立する親族のペースに巻き込まれ、精神的に疲弊するおそれ。


■ 知っておきたい「反論のポイント」

法律上、共有物の分割を止めること(拒否)自体は非常に困難です(民法256条)。
しかし、「どのように分けるか」については、大きな交渉の余地があります。

主な争点

  • 現物分割: 土地を物理的に分ける

  • 代償分割: 一方が取得し、もう一方にお金を払う(★住み続けたい場合に有効

  • 換価分割: 全体を売って、お金を分ける(★高く売りたい場合に有効

当事務所では、あなたの希望(「住み続けたい」「適正な金銭を得たい」など)に合わせ、最も有利な分割方法を戦略的に提案します。

ケース別・当事務所の戦略的対応

01. 今の家に住み続けたい場合

「代償分割」を選択し、あなたが不動産を単独取得できるよう交渉します。相手への支払額(代償金)をいかに抑えるかが重要となります。

02. 相手が「不動産業者」の場合

業者は「安く買い取り、高く売る」プロです。市場価値に基づいた正当な対価を要求し、業者から主導権を取り戻します。

03. 親族間で感情がこじれている場合

弁護士が窓口となることで、直接の接触を遮断します。感情論を法的な論点に整理し直し、早期の合意を目指します。


解決事例(被告側・当事務所の実績)

【事例①】代償分割で自宅を守り抜いたケース

  • 状況: 親族から共有物分割訴訟を提起され、売却(退去)を迫られた。

  • 対応: 依頼者の居住実態と生活基盤の重要性を強く主張。適正な評価額を算出し直し、裁判所に代償分割の合理性を認めさせた。

  • 結果: 依頼者が他の共有者の持分を買い取る形で解決。住み慣れた家を離れることなく、単独所有権を確保しました。

【事例②】不動産業者の「低額買い叩き」を阻止したケース

  • 状況: 知らぬ間に持分を買った業者が、相場の半額程度の価格で業者が買い取ることを要求。

  • 対応: 業者の提示価格の不当性を指摘。裁判手続きの中で不動産鑑定を辞さない姿勢を示して、強気の交渉をおこなう。

  • 結果: 当初提示を受けた金額から大幅に増額した上で、持分を売却することで合意しました。

【事例③】泥沼の親族紛争を、調停でスピード解決

  • 状況: 相続不動産を巡り、数年にわたり親族間での紛争が続いていた。

  • 対応: 弁護士が介入し、感情的な主張を対立を排除し、解決に向けて交渉。不動産の客観的な評価と、長期化による維持費のデメリットを提示。

  • 結果: 受任から半年で調停が成立。依頼者にとって「一生終わらない」と思われた紛争に終止符を打ちました。


    ■ 解決までの流れ

    1. 法律相談(初回): 資料(訴状や通知)を確認し、現状を整理します。

    2. 方針決定: 「保持」か「売却」か、ご希望に沿った最適ルートを決定。

    3. 交渉・裁判対応: 弁護士が代理人となり、相手方や裁判所とやり取りします。

    4. 解決: 合意書の作成や、不動産登記の書き換えまでサポート。


    ■ よくあるご質問

    Q. 裁判所から書類が届きましたが、まだ間に合いますか?
    A. はい、間に合います。ただし、第1回口頭弁論の期日が決まっている場合は、早急に「答弁書」を作成する必要があります。すぐにご相談ください。

    Q. 弁護士に頼むと、相手を怒らせて逆効果になりませんか?
    A. むしろ逆です。当事者同士では感情的になりがちな問題も、弁護士が法的な基準で話をすることで、冷静かつスムーズな解決に向かうことがほとんどです。