浮気(不貞行為)やモラルハラスメント(モラハラ)について
浮気・不貞行為の責任とは?
夫婦間には、夫・妻ともにお互いに「貞操を守る義務」、つまり浮気をしてはならないという義務があります。
この義務に違反して一方が浮気をしてしまった場合は、いわゆる「不貞行為」があったことになります。
不貞行為が離婚原因となるかどうかの判断は、その不貞行為が婚姻関係を破綻させるものである必要があります。
過去の裁判例から、離婚原因として認められる不貞行為は、ある程度継続的に、肉体関係(性交渉)を伴う男女関係にあったことが必要となります。
例えば、1回だけの浮気で、本人も真摯に反省しているという場合には、不貞行為があっても、夫婦関係を破綻させるとまでは認められないことがあります(但し、不貞行為がけっかけで別居に至り、別居期間がある程度経過していると離婚原因になることもあります)。
浮気を証明するための証拠はどのようなものが必要か?
離婚請求をする際に、相手に不貞行為があった主張するためには、相手方が否定している場合には、ある程度継続的に肉体関係があったということを、離婚を請求する側で証明しなければなりません。
一般的には、探偵や調査会社に依頼して、ホテルや浮気相手の家への出入りを撮影するという方法が多いですが、かなり費用がかかることがネックです。
探偵や調査会社に依頼する時には費用の確認をしっかりしたほうがよいでしょう。
調査事項に不必要なものがないかどうかも検討すべきです。
例えば、調査会社によっては、浮気相手の生い立ちや学生時代の様子(部活動等)も調べる会社がありますが、このような調査は、離婚請求のためには不要です。
できれば、探偵に依頼する前に、弁護士に相談した方がよいでしょう。
東京渋谷法律事務所では、証拠がない段階でも、離婚のご相談に応じています。
また探偵の調査以外でも、メールの内容に、性的な内容や肉体関係を示唆する内容があれば、証拠となります。
画面を撮影するなどして証拠を確保してください。転送でもよいですが、送信履歴を消さなければ相手にバレてしまいますので注意が必要です。
モラルハラスメント(モラハラ)について
モラルハラスメントとは、簡単に言うと、家庭内における「いじめ」のようなものです。
具体的には、精神的暴力や嫌がらせのことを指します(モラルハラスメントを行う夫をモラハラ夫と呼ぶこともあるようです)。
ドメスティックバイオレンス(DV)とは違い、実際に暴力を振るうわけではないのですが、言葉や行動、態度によって相手に精神的苦痛を与えます。
東京渋谷法律事務所に相談に来られる方の中にも、モラルハラスメントの被害者がいらっしゃいます。
実際にモラルハラスメントの被害を受けている方達のお話を伺うと、ご自身では被害を受けていることに気付かなかったという場合がとても多いのです。
本や雑誌のコラムを読んだり、知人・友人から話を聞いて、「まさに夫のことだ!」と、その時に初めて自分が被害者であることに気づく方が多いようです。
モラルハラスメントの加害者の特徴
1.自己顕示欲が高い
モラハラの加害者は、周りから自分がどう見られているかを非常に気にする傾向にあります。
プライドが高く、「仕事ができる」「才能がある」「優秀である」と見られることに執拗にこだわります。。
実際に、世間で「エリート」と呼ばれる人が、モラルハラスメントの加害者になっているケースも多く見られます。
2.自分の非を認めない
モラハラの加害者は、何か問題が起こった場合、自分の非を認めません。
自分が浮気をしたとしても、「浮気させるようなお前が悪い」というように、相手のせいにしたり、何か問題が起きた際には、「俺のおかげで飯が食えているんだろう!」などと、話をすりかえる傾向があります。
3.突然怒りだすことがある
突然怒りだすことも特徴です。そうすることで、自分が優位に立とうとします。定期的に怒ることで、夫婦関係に上下関係をつけたいのです。
怒る内容も理不尽なことなのですが、こういったことが継続していると、被害者は反論することが面倒になって言われるがままになったり、「自分が悪い」と思いこんでしまうケースもあります。
モラルハラスメントは分かりにくい
モラルハラスメントは、家族内という人間関係の中で行われるため、周囲には気付かれにくいのが一般的です。
また、見た目はとても穏やかな人である場合が多く、対外的には「いい夫」を演じているので、周囲にはなかなか理解してもらえないこともあります。
我慢せずにまずご相談ください!!
モラルハラスメントの被害者の多くは、「自分が間違っている」、「自分が悪い」と思って我慢しています。
まずは、「自分が被害者だ」ということに気付くことが重要です。
我慢していると、モラルハラスメントはどんどんエスカレートしていきます。
しかも、モラルハラスメントが治る可能性は、とても低いのが現状です。
東京渋谷法律事務所には、モラルハラスメントで悩まれている多くの方がご相談に来られます。
一人で悩まずに、まずはご相談下さい。